2011年6月30日木曜日

ワークショップ終了!

先週の金土に無事ワークショップが終了しました。
学生や教員他、総勢58名(9大学)が参加してくださり
刺激的で楽しい場になりました。本当にありがとうございました。

2日間のワークショップの様子は、リアルタイム・ビデオ(RTV)でご覧いただけます。
(制作:神戸芸術工科大)

また、当日制作されたドキュメント・ウォールの高解像度版はこちらから(26MB)







当日発行の新聞・リアルタイムペーパー(RTP)などは近日公開!




2011年6月1日水曜日

2011年5月28日土曜日

ワークショップ概要(最新)

学生交流セッションA「未来のためのワークショップ」
現在(いま)を記述する試み —博物館で未来をめざす

1. ワークショップの概要

目の前のコンテンツとの関わり方、さらにはそこから得られた価値を社会化していくためのデザインを探る「未来のためのワークショップ」。歴史博物館をフィールドにして、調査、創造、表現、発表、ディスカッションを行う。「現在を記述する」とは何か、その意味と仕組みについて考える。情報デザイン、建築デザイン、情報工学、認知科学、教育工学など、様々な分野の学生が、専門家とともに膝を突き合わせてデザインしていく場をつくり、分野と世代を超えた交流をめざす。

2. ワークショップのテーマと内容

○テーマ:博物館、表現、未来、現在を記述する
ワークショップにおけるキーワードは、〈博物館、表現、未来、現在を記述する〉。ここでは、知の巨人と評され、さまざまな知的生産の技術を提案した梅棹忠夫にその定義を借り、メディアとしての博物館の可能性を探る。彼は、初代館長を務めた国立民族学博物館の開設10年に際し「博物館は未来をめざす」と題した講演を行った。この講演内容から、キーワードの意味をさぐってみよう。(以下、太字をつないで読むと一文になります。太字の後の「」内は梅棹の言葉です。梅棹忠夫『メディアとしての博物館』平凡社1987年

博物館とは
「博物館は情報機関であります。それぞれの分野に応じて、ひろく情報を収集し、蓄積し、変換し、創造、伝達する。そういう機関であります」
情報を収集し
「博物館は、通例はもの、すなわち実物あるいは標本類をあつめるところと理解されております。しかし、博物館があつめるのは、ものだけではなりません、ものにまつわる、あるいはものに直接関係のない、さまざまな情報こそは、博物館のもっとも重要な収集の対象であります」
事物にあたらしい意味をあたえ
「現実の世界で機能することをおわった事物も、ここであたらしい生命をあたえられて蘇生します。現にまだ機能しつつある事物も、博物館では、あたらしい意味をあたえられて、新鮮さをとりもどします」
過去現在未来を同時存在的にする
「博物館における「時間」、あるいは「とき」の構造は、世間一般における「とき」とは多少ちがっているかもしれません。博物館では「時間」は静止しているのであります。べつの表現をすれば、過去も、現在も、未来もここでは同時存在的なのであります。
未来への伝達装置であり
「博物館は、文明の過去を整理し、現在を再編成して、未来につないでゆく、そういう時代をこえた文明の伝達装置であるとわたしはかんがえています。それは単に、文明の過去の保管場所でもなく、文明のインヴェントリー、つまり財産目録づくりの場所でもありません」
表現する側があたらしい文脈にくみなおし
「博物館の本質は、単に過去をめざし、過去を復元することではありません。過去にあったもの、現に存在するものを、あたらしい観点から、あたらしい文脈にくみなおして、未来におくりだす。これが博物館の仕事であります」
受け取る側を未来の創造へむかわしめる
「博物館は、市民の知性を刺激し、人間精神を挑発することによって、未来の創造にむかわしめるための、刺激と挑発の装置でもあります」

○表現形態:展示と情報活用ツール
このワークショップでは、上記の「情報を収集し、表現する側があたらしい文脈にくみなおし、過去現在未来を同時存在的にして、未来へ伝達する」活動を行う。具体的には、参加者が身近に使用している物についての調査を行い、それを博物館にある情報と組み合わせて歴史に位置づけ、未来へ伝えるための展示として編集する。その過程で、情報を収集し活用するためのメディア(調査の仕組みや情報検索の方法などを示すツール)を開発する。すなわち、ワークショップでは、展示と情報活用ツールの2つの表現による提案をめざす。

○現在を残すとは
博物館は、価値ある物や視点を後世に残すメディアである。しかし、既存の伝え方では、今を十分に残せていとは言い切れない。未来の為に「現在を残す」とはどういうことなのか。今の価値観と後世の価値観は同じとは言えない。現在、その意味や価値が見過ごされる物にも、後世に価値を持つことがある。そしてまた、すべてを残すことは不可能であり、そこでは取捨選択が必要となってくる。「現在」を残すには、どうすればよいのだろうか。
本ワークショップにおける根源的問いは「現在を記述する意味/表現/仕組みとは?」であり、この解答を表現のプロセスを通して見いだす場をめざす。これは「博物館の可能性」と「デザインの可能性」を探る試みとなる。

○発表形式
グループごとに作成された展示作品の前での解説と、情報ツールの紹介を行う。成果のみならず、ワークショップの活動プロセス全体をふりかえり議論する。

3. 日程


6月24日(金)
10:00 京成佐倉駅 集合
10:30 国立歴史民俗博物館 ガイダンスルーム集合
グループ分け
ウォーミングアップシート記入
11:00 ワークショップの概要の説明(担当:岡本、佐藤)
11:20 フィールドワーク1:持ち物調査(担当:佐藤、原田、小早川)
12:00 ものと情報の記録 函館の事例から(川嶋稔夫/公立はこだて未来大学)
12:20 昼食(博物館のレストランは混雑が予想されます。各自ご持参ください)
13:00 フィールドワーク2:展示場調査(担当:佐藤、原田、小早川)
14:00 調査の分析とディスカッション
(グループごとに、ガイダンスルームと展示場を行き来しながら進める)
16:00 解散
博物館の閉館は16時です。一旦解散して、18:00より学会場近辺で交流会予定しています。

6月25日(土)
9:30  千葉工大津田沼キャンパス ■集合 
10:00 グループごとに表現活動(担当:佐藤、原田、小早川)
展示、情報活用ツールの開発
プレゼンテーションの準備
14:40 リフレクションシート1記入
15:00 グループの活動終了
15:10 グループごとのプレゼンテーション、全体でのディスカッション
17:00 リフレクションシート2記入
17:10 終了

4. 申し込み(5/31〆切)★定員に達しましたので、申込は閉め切りました。

事前申し込みが必要です。学会ホームページから申し込んでください。「学生交流セッションA」を選択してください。
詳細な情報は、後日メール等で本人にお知らせします。

5. 宿泊情報

宿泊は、津田沼駅周辺が便利です。
<例>
ホテルメッツ津田沼
千葉県習志野市津田沼1-1-1 / 047-473-0007

東横イン津田沼
千葉県船橋市前原西2-12-6 / 047-471-1045


6.ゲスト

川嶋稔夫(公立はこだて未来大学)

7. アドバイザー

岡本誠(公立はこだて未来大学)
原田泰(千葉工業大学)
須永剛司(多摩美術大学)
小早川真衣子(多摩美術大学CREST)
佐藤優香(国立歴史民俗博物館)
藤井晴行(東京工業大学)

以上

2011年5月17日火曜日

打合せ

注:下記の打合せ内容は確定の情報ではありません!

日時:5月17日(火)19:00〜21:00
場所:未来大サテライトオフィス(秋葉原)
参加:岡本、原田、小早川
*佐藤、岡本、原田は本打合せ前に顔合わせ済

◉日程
6月24日(金) 10:00〜17:00 歴博(部屋未定)で活動
6月25日(土) 10:00〜15:00 千葉工(部屋未定)で活動
        15:00〜17:00 学生セッションAでプレゼン(公開)

◉プログラム(前回から具体化した部分)
・調査カードを利用する(1つのモノに1枚)
・100年度ではなく30年後を想定
・発表する内容は、提案する展示案とそれに至ったプロセス
・展示案は全て紙にする(写真撮影、プリンターは使用しない)
・Zuzieを用いるグループをつくる
 (用途案1:調査カードを再構成しながら展示を考える、用途案2:プロセスの表現)
・アウトプットはウェブに公開する
・24日の夜(18:00〜20:00)にゴハン会をおこなう
・川嶋先生にアドバイザーとして参加していただく(前回の藤井先生のように)

◉機材・画材
・画板(多摩美から借用)
・模造紙
・いろんな紙
・ペン、文具
・PC+Zuzie
・デジカメ(各自任意で持参)
・名札(大会事務局が用意するかどうかは要確認→5/18に問い合わせたところ未定とのことでした)

◉佐藤さんへ確認すること
・画材を用いたスケッチの可否(鉛筆以外の使用を禁じる美術館も多い)
・24日の会場の詳細(大きさ、制約など)

◉ドキュメンテーション
(1)ビデオ(RTV)
やる。→神戸芸工の曽和先生チーム(曽和、柴田、籾井)にお願いする

(2)ペーパー(RTP)
できればやりたい。→等々力、吉田、未来大の学生?


◉To Do
・24日@歴博、25日の午前@千葉工に使用できる部屋の確認(原田、佐藤)
・申込者に詳細日程の連絡(小早川)
 24日にワークショップを行う旨を伝える。
・正しい詳細日程をWEB(23日UP)に明記して告知する(岡本)
・全体+RTDにかかる費用の計算(小早川)
・研究計画書の作成(原田)
・機材リストづくり(小早川)

◉本日のキーワード
・グローカル
・タンジブル

以上

2011年5月12日木曜日

歴史の中に今を位置づける

下記のメモは、佐藤さんと原田先生の打合せ(5/12)後の電話報告を基にしています(小早川)

◉前回打ち合わせのおさらい
構想していたこと(=学生へ最大に伝えるべきと思っていたこと2点)
A.専門家の知識を受け取って、コンテンツを理解しよう
B.表現の仕方、バリエーションを考案しよう

◉ワークショップのプログラム案

<はじめに・コンセプト?>
・上記Aを軽くしてBに集中する(WS時間を考えると…)
・表現のお題となる「未来へつなぐ」とは「歴史の中に今を位置づける」こと
・今のものと過去のものを並べるのではなく、今と過去をつなげる
・その手段としての表現の仕方、バリエーションを考案する

<活動の流れ>
まず、5チームに分かれる(1チーム5人=計25人)
1)1人1つずつ、自分の持ち物を出す(計5点) =物に自分を託すフェーズ
2)その持ち物について語る =物に何かをなぞらえて表象・他者と共有するフェーズ
3)持ち物と結びつく展示物(計3-5点)を選ぶ =選んだ理由(関係性の背景)を共有するフェーズ
4)合計8点の物を使った展示構成を考案する =今と過去の関係性(ストーリー)を編集するフェーズ
5)展示構成を模造紙に表現しプレゼンする =今と過去の関係性(ストーリー)を創作・伝えるフェーズ

<表現の素材>
・模造紙1枚(展示場に見立てる)
・持ち物と展示物のスケッチや写真
・語り(なぜ、それを選んだのか!?)

以上

2011年4月18日月曜日

ワークショップの内容

大人にも学生にも発見がある、そんな時間を過ごそう

デザイン学会での学生交流プログラムの準備を進めています。
このブログで、断片的でもそのプロセスをしっかりお伝えしていこうと思います。

◉6/24(金)10:00 京成佐倉駅 集合
国立歴史民俗博物館でのフィールドワークとディスカッションを予定しています。

◉6/25(土)09:30 千葉工業大学 津田沼キャンパス 集合
前日の体験をふまえて、表現活動を行います。
15:10-17:10 発表、ディスカッション

内容の詳細は、これから徐々につめていきます。
もう少々、お待ちください。そして、お楽しみに。

日本デザイン学会にてワークショップ

日本デザイン学会 第58回春季研究発表大会
学生交流セッション A
未来のためのワークショップ

6/25(土)15:10-17:10(事前申込が必要です)

●アドバイザー
岡本誠(はこだて未来大学)
原田泰(千葉工業大学)
小早川真衣子(多摩美術大学 CREST)
佐藤優香(国立歴史民俗博物館)

●概要
目の前のコンテンツとの関わり方、さらにはそこから得ら れた価値を社会化していくためのデザインを探るワークショップ。 テーマは「歴史博物館」を想定し、フィールドワーク、表現、発表、 ディスカッションまでを大会期間中に実践する予定。情報デザイ ン、建築デザイン、情報工学、認知科学、教育工学など、様々な分 野の学生が、専門家とともに膝を突き合わせて目の前の対象を デザインしていく場をつくり、分野と世代を超えた交流をめざします。