2011年4月18日月曜日

ワークショップの内容

大人にも学生にも発見がある、そんな時間を過ごそう

デザイン学会での学生交流プログラムの準備を進めています。
このブログで、断片的でもそのプロセスをしっかりお伝えしていこうと思います。

◉6/24(金)10:00 京成佐倉駅 集合
国立歴史民俗博物館でのフィールドワークとディスカッションを予定しています。

◉6/25(土)09:30 千葉工業大学 津田沼キャンパス 集合
前日の体験をふまえて、表現活動を行います。
15:10-17:10 発表、ディスカッション

内容の詳細は、これから徐々につめていきます。
もう少々、お待ちください。そして、お楽しみに。

日本デザイン学会にてワークショップ

日本デザイン学会 第58回春季研究発表大会
学生交流セッション A
未来のためのワークショップ

6/25(土)15:10-17:10(事前申込が必要です)

●アドバイザー
岡本誠(はこだて未来大学)
原田泰(千葉工業大学)
小早川真衣子(多摩美術大学 CREST)
佐藤優香(国立歴史民俗博物館)

●概要
目の前のコンテンツとの関わり方、さらにはそこから得ら れた価値を社会化していくためのデザインを探るワークショップ。 テーマは「歴史博物館」を想定し、フィールドワーク、表現、発表、 ディスカッションまでを大会期間中に実践する予定。情報デザイ ン、建築デザイン、情報工学、認知科学、教育工学など、様々な分 野の学生が、専門家とともに膝を突き合わせて目の前の対象を デザインしていく場をつくり、分野と世代を超えた交流をめざします。

2011年4月16日土曜日

DSFとは

コンセプトは「国境なきデザイン集団」

デザインの問い


主要メンバー打合せで、いくつかの大事な視座がディスカッションされました。

日時:4月16日(土)11時半〜
場所:東京・秋葉原
出席:岡本、原田、須永、小早川


◉デザインの問い
国立歴史民俗学博物館など、ミュージアムにいる研究者・関係者は、言いたいことがたくさんある。しかし、既存の伝え方(メディア)では、彼らが言いたいことを十分に表せないのかもしれない。これからの未来(特に俗なもの)を残すには、どうすればよいのか?

◉アプローチ
Phase1 現在の展示からおちているもの(語り)とは何かを把握する
Phase2 把握したものごとに"かたち"を与える=語りの再構成=知識と経験の可視化
Phase3 それを残す・伝える

-----Discussion----

◉残らない、残さない
・上記の問いに対し、いや残せない、残らないんだという考えもある
・知識には蓄積型と残らない型がある。前者は理念モデル、後者は生物モデル。
・そもそも生物には記憶をつかさどる物質はない。
・今回のWSで扱おうとしている「知識」はどちらなのか?後者の生物モデルかもしれない。

◉さまざまな視点を借りて「今」に気づく
・今の屏風絵をつくったらどうだろう。
・歴博の所蔵物に洛中洛外図屏風はあるが、それも同じように、昔に「今」を屏風に描いた人がいて、それが残っているんだ。
・昔の人が残したものの中に、どのような視点を見出せるのか?その当時の視点で捉えたもの。
・さらに、学芸員からもいろんな視点をもらう。なぜ残したのか?
・ミュージアムは、今やっていることは何か?というのをメタ認知する装置=今に気づく装置

◉こわし方のデザイン
・これまで、つくること→使うことをデザインの問題にしてきた。次は、こわすこと。
・タンパク質を構成する分子のつなげ方よりも、分子をバラバラの仕方の方が多いらしい(by Norbert Wiener)
・秩序を無秩序にすると、元にはもどせない。ネガティブエントロピー=デザイン

◉分かりやすく
・ブラタモリが参考になる。WSの進め方としても。
・専門家、専門家の言葉を代弁する人、素人目線に引きつける人(小ボケ役)のかけ合いが分かりやすい。

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◉今後の進め方
・WS主旨文の作成(全員)
・ブログ立ち上げ(原田)
・参加大学への呼びかけ(全員)
・ゲスト川嶋先生への依頼(岡本):函館の歴史に見出した視点を3つ提示してほしい。アーカイブされた資料をつくった人の視点も提示してほしい
・WS事務局(小早川)

◉本日の文献ほか
・福岡伸一「物と無生物のあいだ」「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」ほか
・ミヒャエル・エンデ「モモ」

以上。
小早川真衣子(多摩美術大学)